皆さん、こんにちは。久しぶりの投稿となりました。
今回は、「自然界から離脱した私たち」というお話をしたいと思います。
通常私たちは時間の経過を時計で認識していますが、太古の人々は日の出と日没で一日という区切りをつけていました。
当然のことながら、夏と冬とでは日の出の時刻も変わってきます。
日照時間の差が大きい北欧などでは、夏と冬ではもっと大きな誤差が生じます。
即ち、自然界において、一日の時間は季節によって場所によって変わっているのだという事になります。
太古の人間は当たり前のように自然の摂理に合わせるようにして、日の出とともに起き、日没には寝るというスタイルで自分たちの生活を営んできたのです。
かたや現代に生きる私たちは、そういう意味においては自然の摂理を無視して生きているのだと言えるでしょう。
時計は正確に時を刻みます。夏でも冬でも同じ時刻を指し示します。
一見便利で分かりやすいように思えるかもしれませんが、もはや私たちは自然界に生きる動物たちのように自然の変化に順応して生きていくことは出来なくなってしまったのかも知れません。
文明の恩恵と引き換えに、私たちが失ったもの。 それは、自然界からの離脱を意味しています。
もし、電気が亡くなったら冷房や暖房器具も使えなくなります。
灯りもつかなければ一体私たちはどうして暮してゆけるのでしょうか?
時計だって、携帯電話だって使えません。
突然自然界に放りだされたら、恐らくは生きてはいけなくなるでしょう。
時間という切り口だけをとらえてみても、私たちは特殊な環境を自ら作り出して、自然界から切り離された場所で生きているという事です。
その現実をしっかりと受け止めるべき時期に来ているように思います。
世界中で起きている大規模な山火事や豪雨と洪水など。 いま地球が悲鳴を上げているなかで、今後自然界とどのように向き合って生きるべきなのかを今問われているように思えて仕方ありません。
この地球を再生させることは出来るのでしょうか? 世界中が一斉に経済活動を一旦休止させたら、何年で地球は再生されるのでしょうか?
それとも、もう手遅れなのでしょうか?
首相や大統領や政治家ではなく、世界中の科学者たちが集まって損得の無い討議をすることは出来ないのでしょうか?
切実な問題であることだけは、火を見るよりも明らかです。