2023年3月3日
春の足音が遠くから聞こえ始めたように思える今日この頃ですが、気候も少しずつ暖かくなってゆくように私たちの心も一緒に暖かくなってゆくといいなと思います。
この「気まぐれ日誌」は、名前の通り本当に気まぐれとなってきましたが、最初から目論んでいた通りになりました。
今日は人間の能力について・・などという難しそうなタイトルを上げていますが、私は常々人にとって一番大切な能力は、「想像力」だと思っています。
この想像する力が人を人間足らしめていると思うのです。
思い描く力は、誰にでもある力です。
しかし、思い描く前に答えだけを求めてしまうと、その能力は退化してしまうように思います。
人は動物の中の人族ではありますが、他の動物と違う所は「想像」を「創造」に変える力を持っているということです。
そんな宝物のような能力を退化させてしまっては、もはや人は人間ではなくなります。
想いを馳せるとか、思い遣るというように、これは相手のことを慮るという意味合いも持っています。
人間という文字は、人の間と書くように人と人の間柄、その関係性にこそ人間の尊さがあるのだと・・。
そんなことを考えながら、コロナ禍で会えなくなっていた旧友が来週京都にやってきます。
何を話そうか、どんなところへ食事に行こうか、などと彼の笑顔を思い浮かべながら近い未来に想いを馳せる時、そんなひと時が人間として生まれた幸せを感じるひと時です。
世界中の人々が皆そんな思いを持つ世の中になれば、きっと美しい地球になると、そう信じたいと思っています。