Fragrance Lab. BLOG

フレグランス・ラボ通信

2022-09-27

#香りのエトセトラ

第17回|秋におすすめの香り|香りのエトセトラ

 皆さん、こんにちは。

 夏の暑さも少しずつ和らぎ始めて、秋の気配を感じる季節になってきました。ジメジメした夏の匂いも気温や湿度が下がっていくにつれて澄んでいくのが分かります。
さて、みなさんは秋というとどの様な香りをイメージしますでしょうか。 わたしは「秋の匂い」とは抽象的な表現ですが、日々冷たくなっていく空気とは裏腹にその色合いや香りには「温かさや落ち着き」があるというイメージがあります。赤く染まっていく木々や夕焼け、落ち葉、ふわっと香る秋の花の香りなどといったものが原風景としてそう思わせるのかもしれません。

フレグランスメーカーのアート・ラボがお届けする【フレグランス・ラボ通信】第17回は、「秋のおすすめの香り」のお話です。「好きな香りを、好きなだけ。ルームフレグランスオイル専門店 201LAB」より3種類の香りをピックアップしてご紹介します。

おすすめその1 「Oriental Sunset(オリエンタル サンセット)」

 清少納言は「枕草子」の中で日本の四季で1番良いと思う時間帯を「春はあけぼの」「夏は夜」「秋は夕暮れ」「冬はつとめて(早朝)」と記しました。秋は大気中のほこりが少なく空気も乾燥し始めるので光や視界を妨げるものが減り、空がはっきりと綺麗に目に見えるのだそう。そこにうろこ雲やひつじ雲といった秋らしい雲が出ていると、さらに夕焼けの赤い光が散乱して空一面が真っ赤に染まります。

そんな幻想的な夕焼けの香りを感じたい方へおすすめしたいのが、東シナ海に沈む燃えるような太陽をイメージした香りのルームフレグランスオイル「Oriental Sunset」。美しい夕焼けに想いを馳せる心は万国共通です。

トップのピーチ、マンゴー、オレンジは夕焼け空を想わせる温かなフルーティーブレンド。ミドルのカモミールは代表的なハーブの一つで、秋の夕暮れをも思わせるドライな空気感を演出。ベースにはアンバーの落ち着いた香りを合わせて、香り全体に深みと穏やかさをプラスした香りとなっています。

おすすめその2 「Kinmokusei(キンモクセイ)

 肌寒くなってくると道すがらどこからともなく甘く濃厚な香りが漂ってきます。秋といえばオレンジ色の小さい花「キンモクセイ(金木犀)」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。このキンモクセイの学名は「Osmanthus(オスマンサス)」。これはギリシャ語で香るという意味の「Osme(オスメ)」と花という意味の「anthos(アントス)」が語源になっているそうです。

秋になると様々なブランドから期間限定でキンモクセイの香りが販売されますが、201LABブランドでは通年定番ルームフレグランスオイルとして「Kinmokusei」を取り扱っています。

キンモクセイの咲く情景をイメージしたこの香りは立ち込めるような芳醇な甘さに加え、落ち着き感のあるブレンドがどこか懐かしくぬくもりを感じさせてくれる香りに仕上がっています。

おすすめその3 「Night Dream(ナイト ドリーム)

 夏はすっきりとした柑橘系を選ぶ方も多いと思いますが、肌寒くなってきた秋には温かみを感じさせる甘い香りは秋の夜長にぴったりです。

季節の変化に合わせて香りも一新、ちょっとスパイシーな甘い香りで秋の夜長を感じてみるのもいいかもしれません。そんな時におすすめの香りのルームフレグランスオイルが「Night Dream」。

月の光に照らされた木々たちを彷彿させるかのようなウッディーグリーンにスパイス系をブレンド。スパイスは甘いシナモンで温かい香調に、そこにピリッとしたジンジャーを合わせて香調全体に程よい渋味をプラスしています。

実はジンジャーも晩夏~秋にかけて旬を迎える植物で、あまり知られていませんが大きな白い花を咲かせます。幻想的な香調の中に散りばめられた秋をぜひ感じて探してみてください。

 今回のフレグランス・ラボ通信は「秋におすすめの香り」をお届けしました。本記事を参考に秋らしい香りを取り入れて、季節を感じる空間を演出してみては如何でしょうか。また、楽天市場店のお試しムエット店頭にて実際の香りを嗅いでお気に入りの自分だけの秋の香りを探してみてもいいですね。

ではまた次回、【フレグランス・ラボ通信】〜香りのエトセトラ〜でお逢いしましょう。