Fragrance Lab. BLOG

フレグランス・ラボ通信

2022-08-29

#香りのエトセトラ

第16回|間違ったリードディフューザーの使い方|香りのエトセトラ

 皆さん、こんにちは。

 部屋の芳香剤のひとつ、リードディフューザーはスティックがフレグランスオイルを吸い上げ芳香し、おしゃれに「香りのある暮らし」を演出できるアイテムのひとつです。ですが、このリードディフューザーの使い方で、間違った使い方をしてしまっている人はいませんか。
リードディフューザーはどこに置く?間違った設置方法/フレグランスオイルがこぼれたらどうしたらいい?/レフィルオイル詰め替えのタイミングは?

フレグランスメーカーのアート・ラボがお届けする【フレグランス・ラボ通信】第16回目は、「間違ったリードディフューザーの使い方」に関するお話です。

こんな使い方はNG。間違った設置場所の例

 スティックをガラス瓶に挿し、気軽に香りを楽しめるのがリードディフューザーの良いところ。皆さんはどこに置いて香りを楽しまれていらっしゃるでしょうか。リードディフューザーの設置場所で気をつけたいのは以下の通りです。

○目線より高い場所に置かない。

 香りをより効果的に楽しむのに最適な場所は、人がよく通ったりドアの開閉があるような程よく空気の動きがある場所に置くのが◎。なぜならば香り成分は揮発する際、下から上へと拡がっていく特徴があります。それより上に置くと香りが感じにくくなってしまうので、「人の鼻より下の場所に置く」のが理想的。とはいえ、足元に置いたりすると転倒の危険がありますし、誤飲を避けるためにも小さなお子さんやペットの手が届く範囲に置くのは控えるようにしましょう。

○壁のすぐそばに置かない。

 リードディフューザーに挿しているスティックには液体がついているので、壁面に接触するとオイルが染み込みシミがついてしまうなんて事も。掃除の際についうっかり動かし気が付かずに…TT…なんてことも起こりえます。賃貸住宅などは特にこのようなシミがついてしまいますと退去時に全面壁紙の張替え代を請求されてしまうことも。一度ついてしまったシミは取り除けませんので、壁から離して設置するように心がけるとより安心です。

壁に当てるとこのようなシミができます。
壁に当たるとこの様にオイルが染み込みます。

○エアコンなどの直風に注意。

 エアコンで風が当たったらものすごく香りが拡がってよいのでは!?と、風の当たるところに設置するのはNGです。空調が直接当たりすぎると、香りを揮発させる溶剤だけが無くなったり、調香師が調合した三角形のレシピのトップノートだけが減り「液の減りが速くすぐに香りがしない…/なんか香りが変わった…」なんてことにも。直接空調のあたる場所は避けたほうが良いですね。

○火気に注意/食物の側/直射日光のあたる場所に置かない。

 一部のノンアルコールタイプのフレグランスオイルを除き、揮発を高めるためにアルコールを使っているフレグランスオイルは、キャンドルのそばに置くなどの火気の近くでの使用は火災の危険があります(そのようなオイルは注意書きに火気厳禁と記載されています)。 また、近くに食物を長期間放置していると香りが吸収されて風味が変わる可能性もあるので、こちらも注意したいポイントのひとつです。 特にリードディフューザーは直射日光にあたると、リードスティックの吸い上げが良くなり(毛細管現象が加速される)液だれの一因にもなりますので避けるようにしましょう。

火気厳禁と書かれたものは、
火のそばには置かないでください。

コースターなどを敷いて液垂れを防止しましょう。

 フレグランスオイルは主に油分を含んでいます。特に木素材のテーブルやフローリングなどにこぼしてしまうと、油をよく吸収するためにシミが残ってしまう事も。香り立ちを強める際、リードスティックを上下逆さまにしたらオイルがこぼれシミを作ってしまったという方もいらっしゃいます。私たちはリードディフューザーを設置する際、万一の転倒や液だれ対策として、ディフューザー瓶の下にコースターやトレイなどを敷くことを推奨しています。最近ではおしゃれなコースターも多数販売されているので、お気に入りの一枚を敷いてご利用いただくと良いでしょう。

○もしこぼしてしまったら?

 もしうっかり手があたりこぼしてしまったら、すぐに窓を開け換気をしながらペーパータオルなどにしっかりと吸収させ、新たに水を含ませたペーパータオルでトントンと叩きながらふき取ります。ただし完全にとるのは難しいですので、事前に先程のようにコースターやトレイなどで対策をしてく方が無難です。

レフィルオイルの詰め替えタイミング

○レフィルオイルはオイルが全てなくなってから

 フレグランスオイルの量り売り専門店の201LABをはじめ、私たちアート・ラボではサスティナブルな暮らしを推奨しており、レフィルオイル(詰め替えオイル)を取り揃えているシリーズがあります。レフィルの詰め替えのタイミングはオイルが全てなくなってから。残っている状態でオイルを継ぎ足してしまうと、スティックへのオイルの吸い上げが悪くなり、また香調にも悪い影響が起こります。また、レフィルオイルを使用するときは長期間使用したリードスティックは香料が目詰まりして吸い上げが悪くなる為、香りがお部屋に拡がらなくなります。詰め替え時はリードスティックも一緒に交換をしましょう。

○いつまでもオイルが無くならないときはどうしたらいいの?

 あまり匂いもしないんだけど、オイルがまだ残っている・・・そんな方もいらっしゃるかもしれません。基本的にフレグランスオイルは全て無くなるように設計されていますが、使用する環境によってはオイルが香らなくなり、いつまでも残ってしまうことがあります。長期間残ってしまって香りが変化したオイルは袋に入れたティッシュなどに含ませて廃棄し、ボトルを空にしてからレフィルオイルをこぼさないように注意しながら、ガラス瓶へ入れてください。再度サスティナブルに香りのある暮らしを楽しむことができます。

ARTLAB.COLLECTION REFILL OIL

 今回のフレグランス・ラボ通信は「間違ったリードディフューザーの使い方」をお届けしました。意外と知らなかったこともあったのでは。本記事を参考にリードディフューザーを正しく使って、快適な「香りのある暮らし」を過ごしてみてはいかがでしょうか。

ではまた次回、【フレグランス・ラボ通信】〜香りのエトセトラ〜でお逢いしましょう。

この記事でご紹介した商品

  • 201LAB

    201LAB

    すきな香りを、すきなだけ。
    201LAB(ニーマルイチラボ)はルームフレグランスオイルの量り売り専門店です。
    ルームフレグランスに迷ったらこちらの直営店のスタッフに聞くのも◎。

  • リードスティック

    天然素材のリードスティックです。レフィルオイルと一緒に交換するのがおすすめです。
    (リンクは直営楽天市場店となっていますが、他取扱店でも一部購入いただけます。)

  • ART LAB. COLLECTION – リードディフューザーオイルレフィル

    ART LAB. COLLECTION – リードディフューザーオイルレフィル

    ムスクサボンを始め人気の香りがシンプルなデザインで楽しめる、ART LAB. COLLECTIONの詰替オイルです。
    先の量り売り専門店201LABを始め、アート・ラボではレフィルオイルを多数取り揃えています。